前回はパソコンの動作速度を決めるのに一番重要な、CPUについてご説明しましたが、今回は二番目に重要な「メモリ(RAM)」についてご説明いたします。

メモリ=データをしまっておく場所?

「メモリ」というと、皆さん「データをしまっておく場所」と思われることが多いようです。

実際、デジカメの「メモリカード」や「USBメモリ」などは写真や文書などのデータを仕舞う場所として利用されます。

しかし、パソコン内部にある「メモリ」といった場合には、これは「作業場所」として使用される部分になります。

前回の記事でパソコンではCPUが頭脳に当たる、と書きましたが、この頭脳が仕事を広げて作業する場所が「メモリ(RAM)」です。

難しい言葉では「主記憶装置」と呼ばれ、CPU(演算装置・制御装置)がデータをそこに記憶させながら、仕事をする所になります。

「主記憶装置」と言うからには「補助記憶装置」もありまして、詳しくは次回ご説明しますが「ハードディスク(最近はハードディスクではないものもある)」に当たります。こちらが一般に皆さんがイメージされる、「データをしまっておく場所」となります。

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メモリのサイズでパソコンの動作速度が変わるのはなぜ?

先ほども書いたように、メモリは「作業場所」ですから、広ければ広い方が良いのですね。

パソコンの中では、色々な仕事が同時並行して行われています。

どんなに頭の良い人でも、幅20-30cmの机しか与えられなかったとしたら、楽器を演奏しながら計算もしつつ、資料整理をしながら情報収集して小説を書く、なんて事はできないですよね。

でも、机がひろーーーーーかったら、もしかしたらそれぞれの仕事をずらっとならべて、同時並行で作業できる……かもしれません(笑)。

もしも机が狭かったら、A・B・C・Dの仕事を同時並行で行わなければいけない場合、ちょっとAの仕事をしたら一度棚にそれをしまい、Bを取り出して少し進行するとまたそれをしまってCを取り出し…、という事を何度も何度も繰り返す必要があります。

でも、メモリの容量が多ければ、全ての仕事を並べておいて、出し入れする事無く次々と処理していくことができるのですね。

どれくらいのメモリが必要?

パソコンを快適に動かすためにどの程度のメモリが必要かは、どんなパソコンの使い方をするか、世の中の進み具合(インターネット上で表示されたり扱われたりする情報の量)、セキュリティソフトなどの常駐ソフト(常にパソコンの中で仕事をしています)の種類や数などによっても異なりますので、一概には言えません。

それでもざっくりと申し上げるなら、この記事を書いている2015年現在の状況では、Windows 7 ~ 10のパソコンで、最低4GB~8GB。動画や音楽、画像編集などをする人は、最低8GBは必要でしょう。

もしもメモリが足りなかったら?

自分のパソコンを調べたら、メモリが2GBしか無かった!というような場合には、増設する事ができます。

自分のパソコンに有ったメモリを購入し、パソコンの内部の「スロット」と呼ばれる場所に差し込むことで容量を増やしてあげる事ができます。

パソコンに詳しい人の間では、メモリの価格は基本的に月日が経過するごとに下がっていくので、新規でパソコンを購入する時にはその時必要な分だけを搭載したものを買い、数年後に値段が下がるのを待って増設するような事もよく行われます。

この増設の手順については、取扱説明書やメーカーサポートに確認をしていただきたいのですが、とても簡単にスロットにアクセスできる機種もあれば、ネジを何本も外してやっと差込口を見つけられる機種もあります。

また、自分のパソコンにはどの種類のメモリが合うのかを確認することはとても大切です。少し難しいかもしれませんので、販売店にメーカーと機種名を伝えて、合うものを選んでもらうのがベストです。

その他、「Redyboost」という機能を使って、USBのフラッシュメモリなどを内蔵メモリの代替として使う事もできます。速度は本当にメモリを増設する場合よりも少し落ちますが、パソコンを開けての作業はちょっと…と思われる方にとっては、安心な方法です。

これについてはまた別の機会にご紹介しようと思います。


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